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ahamoや格安SIMに乗り換え希望の方は必見!あなたのスマホの対応周波数は?

 携帯電話の通信に使用されている電波は周波数によって区分されています。

 各キャリアから発売されているスマートフォンは自社の周波数に対応するよう作られているため、機種によっては他のキャリアで使用すると一部の周波数の電波を受信できずに通信品質が落ちる場合があります。

 私がSoftBank版Xperia XZ1をUQmobile(au回線)で使用していた時も、雑居ビルや地下の居酒屋等の一部の場所でスマホが電波を掴めず通話ができないという事が度々ありました。
これはSoftBank版XperiaXZ1がauのプラチナバンドである800MHz帯の周波数に対応していない事が原因です。
(※各キャリアの対応周波数については後ほどご説明致します)

 そのため、SIMロック解除をしたキャリア版スマホを別のキャリアで使用する場合には、事前に周波数の相性確認が必要です。(SIMフリースマホの場合はフルバンド(全帯域)対応のものが多いですが、念の為事前に確認しておくことをお勧めします。)

各キャリアの周波数対応状況

■各キャリアの利用周波数は下記の表をご覧ください。

※楽天モバイルは自社回線でカバーできないエリアをパートナーのau回線でカバー ※3G5Gの周波数は別

高い周波数ほど大量のデータを遠くまで飛ばせるため、各社とも2GHz帯のバンド1を主要周波数としています。
プラチナバンドと呼ばれる低い周波数の800MHz、900MHz帯は、ビルの谷間や地下など、バンド1が届かないエリアを補完しています。
SMAPが出演していたSoftBankのバリ3を上回るバリ5(2012年)のCMでプラチナバンドという言葉を覚えた方も多いのではないでしょうか?
ちなみにiPhoneはiOS11以降アンテナピクトが5本→4本に減っていますので、MAXでバリ4です。
最近はバリ◯という表現自体聞くことがなくなりましたが。。

 話がそれましたが周波数とは、

  • 大型トラック、軽トラック、原付、自転車のように大きいほどたくさんの荷物を遠くに運べる
  • 小さいほど狭い場所でも入っていける

といったイメージです。
従って、

  • ドコモで使いたいならバンド1、3、19
  • auで使いたいならバンド1、18(26)
  • SoftBankで使いたいならバンド1、3、8

に対応しているスマホを用意する必要があります。

 ちなみにバンド42はキャリアアグリゲーションという他の帯域と合わせて大量の情報を送受信するための帯域ですので、この周波数にも対応しているとより高速の通信が可能となりますが、非対応でも圏外になるわけではないので問題はありません。

 また、今回は現在の主力である4Gの周波数のみをまとめていますので、5G、3Gの周波数については考慮していません。

 ahamoとpovoについては元から3G非対応(linemoは3G対応)となっていますのでどんなスマホを使用しても3G回線の電波を拾うことはありませんが、現在人が生活しているエリアのほどんどが4Gのカバーエリアとなっているため、3G非対応でもほとんどの場合問題はありません。

まとめ

  • 各社共通でバンド1が主力の周波数帯域
  • ドコモ、auなら800MHz帯、SoftBankなら900MHz帯がバンド1の届かないエリアをカバー
  • ドコモ、SoftBankはバンド3(1.7GHz帯)も準主力

  ※ahamoはドコモと、povo UQmobileはauと、Ymobile linemoはSoftBankと同じ周波数を使用

  その他格安SIMについては回線を借りているキャリアの周波数に準じます

  (例)マイネオAプランならau回線、Dプランならドコモ回線使用

個別の機種の周波数対応状況については各キャリア公式サイトの周波数対応一覧でご確認いただけますが、多くのAndroid機種はバンド1に対応し、他社の800MHz帯、又は900MHz帯に非対応のものが多いのが現状です。
都会でバンド1の電波が届く範囲でだけ生活をしている方以外は、キャリア版のスマホを他のキャリアに持ち込んで使用するというのはなかなかハードルが高いようです。

 ドコモ版であれば、ドコモ系格安SIMかahamo、au版であればau系格安SIMかpovoの間でMNPを行う、というのが一般的なSIMロック解除機種の用途になるかと思います。(iPhoneなど一部のメーカーのものはキャリア版でもフルバンド(全帯域対応)のものもあります。その辺はキャリアとメーカーのパワーバランスによって決まるのかもしれません。iPhoneは背面のdocomoロゴも免れてますし。)

ちなみにSIMフリー機種であればフルバンドといって全ての周波数帯域に対応しているものも多いので、自由にキャリアを選べるAndroidスマホを持ちたい!という方にはSIMフリー版のご検討をお勧め致します。(SIMフリーのXperia 1 Ⅱ 及び Xperia 5 Ⅱも対応Band 1, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 21, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42と、国内の全キャリアでご利用いただける周波数対応になっています。)

 蛇足ですが、Xperia XZ1の時代は標準の電話アプリで*#*#4636#*#*を入力し、表示された画面で”携帯電話情報”をタップすると画面下部にEARFCN情報が表示されていました。

 表示されたEARFCN番号をfrequency(周波数)変換サイトで確認すると現在スマホがつかんでいるバンドが確認できたのです。

auのプラチナバンドを掴まないSoftBank版XperiaXZ1をどうしてもUQmobileで使いたかった私は、家族のauスマホで事前に自宅のBand1電波状況を確認をした上で、UQmobileでのBand1オンリー生活へと踏み切りました。
今思うと、なぜそこまでUQmobileにしたかったのか謎ですがあの頃の私は頑張っていました。

現在は周波数を確認できるアプリもあるようですが、最新機種にも電話アプリから周波数を確認するような機能(隠し技?)があるのか、そのうち試してみたいと思います。

長くなりましたが、このページの情報が少しでもキャリア変更や機種購入の参考になれば幸いです。

各キャリアごとの周波数利用状況は、総務省のホームページの令和2年6月時点のデータを参考にしています。

その他の記載内容は2021年8月時点での情報になりますので、

実際に機種の購入・キャリアの変更をされる際には、その時点での最新情報をご確認ください。