スマホの多眼化率は年平均15%程度で、1台の端末に、より多くのソニー製センサーが採用される状況が続く、と言われています。
(https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/event/ces2020/1228209.html)
スマホ需要自体はそれほど伸びているわけではありませんが、1台あたりのレンズの数自体は伸びているのです。
その中でも、この春発売されるXPERIA1II(マークツー)には、ToFカメラが搭載されることが話題となっています。
5月下旬以降に発売されるXPERIA1IIでは、従来機種XPERIA1で採用されたトリプルレンズに加え、ToFカメラが第四の眼として搭載されることがわかっています。
では、このToFカメラとはどういった機能があるのでしょうか?詳しくみていきましょう。
ToFカメラとは深度を計測するカメラです。
ToFは、Time of Flightの略称のことです。その名の通り、深度の計測方法はセンサーから発信された信号が物体に衝突して反射されてくるまでの時間をもとに算出するのです。
もともと自律運転が必要なロボット、ドローンなどでは必須のセンサーとして注目されており、ToFセンサーによって物体との距離を計測し、まさにロボットの眼として障害物に衝突しないための役割を果たすものです。
では、深度を測ることができるカメラが追加されたことで、具体的に一般のスマホユーザーにとってどんなメリットがあるのでしょうか?
「深度を測ることができると、結局何が嬉しいの?いつ使うの?」これをみていきましょう。
ToFカメラが使えるメリットとして、次の3つを紹介します。
☆一眼レフカメラ並みのボケ写真が撮れる
ToFカメラが登場する前にも、スマホをデュアルレンズ化することによって一眼レフカメラのようなボケ感を出すことは可能でした。
しかしそれは、二つのレンズで撮影した写真をAI補正することによって合成してつくりだしたボケであり、どこか違和感のあるものでした。
それが、ToFカメラによって変わります。
ToFカメラで深度を測定することによって被写体との距離感を明確に認識できるため、まさに一眼レフカメラと変わらないボケ感をスマホで出せるようになるのです。
☆AFが高性能化する
AFが高性能化することは、XPERIA1 IIにおいてもストロングポイントとされています。
これまで暗所においては光量が足りずにうまく撮影できなかったシーンでも、ToFカメラを使用することによってピンボケを防ぐことができるようになるでしょう。
☆物体の3D計測や3Dスキャンができる
物体の3D計測や3Dスキャン技術は、5Gが本格化する2020年以降さらに高度化していくことが予測されます。
VRやAR、MRなどの市場においてToFセンサーは重要な役割を果たすでしょう。
VR(バーチャルリアリティー)といった言葉を聞いたことのある人はいると思います。
ToFセンサーは仮想技術において必須のセンサーとなってくるでしょう。
特に5Gが普及につれて、これらの技術はより普及していくことが期待されています。
VR/AR/MRの違いがいまいちわからないという方もいると思いますので、ここでさくっと見ていきましょう。
☆VR:Vertual Reality(バーチャル・リアリティ)
バーチャルリアリティとは、専用ゴーグルを通して自分が仮想世界にいるような体験ができる技術です。日本語で仮想現実と呼ばれます。
この技術は以外に昔からあり、2016年が『VR元年』と言われています。
自分自身が仮想世界にいる体験ができるのがVRである一方、仮想物体を現実世界に映し出すことができる技術がARです。
☆AR:Augmented Reality(オーグメンテッド・リアリティ)
ARを使えば、現実世界に仮想的な物体を浮かび上がらせることができます。日本語では拡張現実と呼ばれています。
自分自身は現実世界にいるので、専用のゴーグルなどを装着する必要はありません。
スマホやタブレットを使用してアニメキャラクターや家具などを実際に浮かび上がらせたことのある方もいるのではないでしょうか?
このようにARをつかればいまや誰もが所有するスマホを使用してデジタル情報と現実世界との融合を体験することができます。
☆MR:Mixed Reality(ミックスド・リアリティ)
MRはARのように仮想世界を現実世界に浮かび上がらせた上で、自らの手でそれを操作することができる技術です。日本語では複合現実と呼ばれています。
これには専用のゴーグルが必要となります。
このMRが普及すれば、遠隔医療やリモートワークなど、離れていてもお互いの結びつきが保たれるような世界となっていくことでしょう。
いかがでしたでしょうか?
特に最後の項目で見たような仮想現実体験には、3次元的に空間を把握するための深度センサーとしてのToFカメラが必須となることが予想されます。
その先駆けとなるXPERIA1IIに注目ですね!